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12月定例会 議員定数削減案の否決について

標題のTOPIXについて書いていきたいおともいます。

長文になりますがご容赦くださいませ。



<概要>

 この度、私たち呉市議会誠志会は議員定数を32名→30名に削減する条例案を呉市議会に上程しました。結果、反対多数(賛成8、反対22)にて否決されました。

※現在31名、議長を除く30名での最決



<上程に至った経緯>

呉市議会ホームページに時系列がありますのでリンク貼ります。


 簡単にいうと、呉市議会として、話がまとまらないから議論打ち切り!と結論を出さないまま終わったため、僕たち(誠志会)で市民アンケートを行い、条例案を決めようとなりました。その結果、定数削減をするべきだと会派内で決定し、条例案を提出しました。


 令和元年6月に議長から議員定数や議員報酬に関することを検討するように、議会運営委員会へ諮問されました。それを受け、同年12月に呉市議会としてアンケート調査をしようと決定しましたが、コロナ禍を理由に、一度ストップ。その後、議長や議会運営員会のメンバーも変わり、議員定数削減の議論は決着がつかず、協議打ち切り。アンケートを事前に取らず、条例案を決めてパブリックコメントをすると手法の決定だけし、代表者会議(各会派の幹事長会議)へ差し戻すとなりました。その結果、代表者会議においても意見がまとまらず、議論打ち切りとなりました。

 

 この条例案の上程はパフォーマンスだなんて、関係者から言われます。万が一、そうだったとしましょう。ただ、私は有言不実行よりはマシだとおもっています。前回の改選前(私が1期目の時)に、「改選後すみやかに定数削減の議論を行う」とし、改選後の議会運営員会で、「アンケートを実施し結論を出す」と決めました。(マスコミの皆さんにも大きく取り上げて頂きました)それがいつの間にか、議論打ち切り!って??約3年もかけて?市民が納得するとおもいますかね。せめて、議論を打ち切ることなく、議運ないし代表者会議で反賛を議員でとって、結論をだし、それが現状維持だろうが削減だろうが、その結論に対しての理由をしっかりと市民に伝えるべきです。そういったおもいも重なり、個人的には絶対に議員定数に対して「答え」を出すべきであると考え、会派独自に議員定数削減(我々主張の削減)条例案の上程に至りました。繰り返しますが、決してその答えを求めただけのパフォーマンスとおもっていません。現に28議席の4議席を減らす案を考えておりましたが、実際に、市民アンケートをとり様々な生の声を聞かせて頂き、減らし過ぎによるリスクも勘案し30議席の2減としました。他の議員を納得させられなかった、まとめることができなかったことは会派として反省し、次に活かしたいとおもいます。


<議論について>

 議会運営員会において私たち誠志会が4議席減、他公明党呉市議団、諸派の一部が「議席数は議論し今後減らすべき」という立場をとられていましたが、その他の会派は現状維持の主張、共産党が「増やすべき」という立場でした。私たちは人口減少少子高齢化、他市比較(人口、面積、財政力など)、将来的なことも勘案し4減の28議席を主張して参りました。当時は呉市民にアンケートをとることが前提だったので、他都市や議会内の予算など数値をもとに議論を進めていこうと、何点か論点提示をしました。しかし、呉市は広い、地域の声が届かなくなるといった反対立場の感覚的な意見ばかりで、到底腑に落ちるものではありませんでした。個人的に反対の立場で現状維持を主張するのであれば、もっと調べるべきだとおもいます。例えばですが、私たちは論点の一つとして、他中核市より議会歳費が割合として呉市が多い(から歳出割合が大きい議員を減らすべきだ)という論点を提示しました。反対の立場である議員は、なぜ現在歳費が多いか、また歳費が多いことによるメリット、効果などを語らなければいけません。自分だったら、呉市議会の会派代表制である性質や議会沿革から歳費がかかることの説明、また、今後考えられる議会改革によるコスト減を割り出し、ランコスと議員一人あたりの報酬を計算し、長期的に見て償還できることを示すかな(調査していないのであくまで例えですが)。追われる側(現状維持)がしっかりと少数派(削減)の意見を論破しなければなりません。


<余談:賛成討論させてもらえず>

 個人的にもうひとつ残念だったのが、この議員定数削減の条例案について賛成討論をするため事前通告をしておりましたが、当日、本会議前に開かれた議会運営委員会である議員から「議会運営委員会の副委員長(小田が)なのに、賛成討論していいのか」「議運の副委員長なのに定数について討論したら何でもありになる」という反対意見がありました。いまだにこれだけは納得できていません。なぜなら、上記長文で経緯をお話した通り、議会運営員会で協議しないと決め、会派活動として上程をしているので議会運営委員会マターの議案ではないんですね。私が当委員会の副委員長であろうが関係ない事象です。例えば、私が議会運営委員会の委員長で、議会内にタブレットを導入することを当委員会内で決定した後に、本会議場で反対討論するとかであれば、議事進行の整合性も認められないですし止められるのもわかりますが。(※タブレットは既に導入されています)その主張を当日しましたが、聞き入れてもらえず、全会一致で小田が議場に立つことが許されませんでした。これまで各議員が必死に討論した成果、市民アンケートから導き出された各議員ひとりひとりの不断の努力、全てを含め、数日間どうやって他議員に伝えようか考え、前日には通告も出しました。にもかかわらず、当日になって納得がいかない理由で登壇させてもらえなかったことは、大変残念でした。当日急遽代わりに登壇してもらった定森議員には多大な迷惑をおかけしました。嫌な顔ひとつせず快く引き受けて下さって、感謝ばかりです。


 一方で感じたことですが、おそらく他の議員は「議会運営委員会で協議の打ち切りを決定した=現状維持の結論を出した」と解釈しているのではないかと今さらおもいました。そうだとすれば、日本語って難しいですね?笑



<最後に>

 振り返ると反省すべきことが多いです。アンケート実施をせず、パブコメにすることに賛成してしまったのか、アンケートは必ずさせるべきだったなと。いいわけですが、条例案を出してパブコメしようと結論がでたとき、まさか現状維持ありきで条例案を出さない方向になるなんと思ってもいませんでした。

 私達は決してパフォーマンスではなく、また、将来議員になろうという人材を減らそうとしているわけでもなく、市民の声と数値をもとに定数削減することが、議会改革に真に必要とおもっています。議会と市民がより信頼関係を築き、呉市をよりいい方向へ進めていく、そんな議会でなければならないとおもっています。

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