3月定例会 予算特別委員会
毎定例会終了後、個人的な所感をつらつらと書かせて頂いております。
この度は予算について下記2点でかきます。
① 乳幼児等医療費について
② 来年度の予算について全般的なTOPIX
このブログでは①についてかきます。
皆さん乳幼児等医療費助成制度はご存じでしょうか。
これは子どもの通院入院に対して助成を行っており、全国各自治体が設けております。
そのため、対象児童年齢や所得、自己負担額が全国一律でなく差が生じております。この度はこの違和感を調査し質問を行いました。
結論、
呉市はとてもこの制度について充足されていないと考えます。しっかりと拡充すべきである。
内容
現在の呉市の医療費助成は以下になります。
通院:小学6年生まで
入院:中学3年生まで
所得:制限有
自己負担:500円/回 月4回まで
↓詳細について「くれ子育てねっと」HPより
この度は通院対象、所得制限について絞って質疑しました。これだけでは客観的にわからないので中核市62市、そして県内23市町を個人的に調査し比較しました。その結果が下記になります。
<通院について>
・中核市 中学生以上(高校生、成人)まで助成している市は(62市中)55市である。
・中核市でスタンダードなのは、通院助成を中学3年生までとする市で,(62市中)46市ある。
・県内で中学生以上まで助成している市町は(23市町中)13市町である。
<所得制限>
・中核市で所得制限を設けていない市が(62市中)50市となっている。
・中核市で呉市と同じまたそれいか(中学生以下)の通院助成をしている市で所得制限をかけているところはない。つまい所得制限有なのは呉市のみ。
・県内では(23市町中)17市町が所得制限を設けている
本来国が支援するべきですが、実際は各自治体が補填するように支援をしています。呉市において、結婚・子育て出産における基礎調査では「子育て世帯の理想とする子供の数」は2人48.6%、3人30.6%と希望しておりますが、現在子どもの数は1.70人。「子育て支援に必要な取組について何がいいか」との質問には保育料や教育費、医療費補助や扶養控除がいるという割合がともに高い。二人目産みたいのに経済的理由であきらめる社会はとても不幸です。
ちなみに余談ですが、旧軍港4市(横須賀市、佐世保市、舞鶴市、呉市)で比較したら、呉市以外の市は入院通院を中学生まで助成を行っており、所得制限はありません。呉市だけです。本当に子育てしやすいまちと他市に胸をはっていえるのでしょうか。
子育て世帯だけが得するの?なんて言われますが、そうでないとおもっています。支え合いがより大切な現代だからこそ、福祉の充実は大切です。子どもだけでなく、高齢の方や、障がいをお待ち方など、誰も取り残さないやさしいまち、全ての人にやさしいまちは、魅力的に感じます。また、この議論においては現物支給、負担を軽減し必要な人に必要なサービスを提供する政策として、より効果的なものであると思います。
子どもは親の持ち物でありません。ひとりの子どもに対して長い期間、そして、所得に分け隔てなく医療サポートをうけることは、呉市の将来都市像である「若い世代が安心して子供を産み育て、未来を創る人材を育てるまち」となりえます。妊娠から出産子育てまで子ども一人ひとりの状況に応じた切れ目のない支援を真に実行するべく、どうすれば可能なのか前向きな研究を要望しました。結果、委員会終了後、子育て担当課から当資料について、様々な意見や質問がありました。本格的な実装に向けて、市も動き出してくれたかなと感じています。
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